研磨工程の概略、研ぎ見所---> その他 -刃区、棟区

   刃区、棟区

 刃区はハバキで隠れてしまうし、棟区も見えますが、あまり目立ちません。 しかし、研ぐ側にしてみれば大変気を使う部分です。 角をケリやすく、しかも修復が不可能です。
 実際、新新刀以降の健全な刀以外はほとんど量の差こそあれ、角を蹴っているように見受けられます。 
 愛刀が今以上酷くならないようにチェックしておく必要があります。
刃区

 角があるの状態が理想的な状態です。
 Bのように角側が僅かに丸くなっているのは研ぐ時に削れたものです。角は砥石に対する圧力が高くなり、かなり丁寧に研がないとこのようになります。
 Cのように欠けたような物はハバキに原因があります。ハバキの遊びが多くガタガタと動くようなときは造り直した方が刀のためになります。
棟区

 Dが正常な状態です。
 Eは角を削って丸まっている状態です。 やつれてなければ修正できます。

TOP